時に失恋を癒やし、時に勇気を与え、時に幸せな気分にしてくれる歌。止まらない歌。
職場の環境づくり
制作作業にあたって重要なのは環境です。私のオフィスではスタッフ用にコーヒーやキャンディ、また小腹が空いた時のおやつなどを用意しています。納期に追われるとどうしてもストレスになってしまうのでリラックスしてもらうのが目的です。
そして集中を促すものの1つとして音楽があります。まったくの無音よりも少し小さめの音量で音楽が流れていたほうが集中できるそうです。作業用BGMとでもいいましょうか。
フィリピンにおける歌
私なんかは周りに人がいないのを確認しつつ歩きながら気分よく歌っていて、ノッてきたところで曲がり角から人が急に現れ恥をかいた事が数多くありますが、フィリピンにおいて歌を誰かに聞かれる事は恥ではありません。
むしろコンビニの従業員が歌いながらレジを打つことは当たり前であり、なんなら何かのミスをして怒られている最中に歌い出す事もザラにあります。私のオフィスにおいても例外ではなく、案件の指示をスタッフに出している最中に歌い出したりします。
これは真面目にやるやらないのレベルじゃなくて、彼ら自然に歌ってるんですよ。ダンスもそうです。彼らに流れる血がそうさせるのでしょうか。
歌によるオフィスでの問題
とはいえ、歌う事は他の人の邪魔にもなりますから、オフィスでは控えて欲しいものです。歌うなと会社のルールを作ることは簡単ですが、彼らの場合、自然に湧き出る魂の歌ですからあまりはっきりとルールでは決めず何か対策を考える事にしました。
歌への対策1
最初はウェブラジオにてヒット・ソングを流していました。するとどうでしょう。流行っている歌ばかりが流れてくるので合唱が始まってしまうのです。ということは彼らの知らない曲を流すことで歌は止められるのではないかと予想した私は早速日本の曲ばかりを流す事にしたのです。
どうなったと思います?彼らは知らなくても取り敢えず合わせて歌い出すんですよ。まさに本能。歌詞もメロディーも関係ない。歌は与えられるものではなく、与えるもの。うん、失敗。
歌への対策2
もしかしたら口寂しいから歌っているのでは無いかと考えた私はガムを噛みながらの作業を推奨してみました。メジャーリーグをみてごらん、彼らはガムを噛んでいる。それは格好をつけるためじゃない。常に何かを噛むことでリラックス効果があるそうだよ、と。
もう結果はわかりますよね?食べながら歌ってました。
歌への対策3
もしかして、歌は息抜きなのではなかろうか。これは思い切って何回か15分ほどの小休憩をとるようにしてみました。15分休憩時に思い切り歌ってもらう事ですっきりし、作業に集中する。これでどうだ!
思い切り歌ってから、作業中に軽く歌ってました。
解決案
結局、歌わないでねと優しく言ってもソウルソングは止まらないので、緊急ミーティングを開き、淡々と歌うことによってどのような影響が周りにでるのかを説明したら、徐々になくなっていったのでした。
では最後はこの曲で締めたいと思います。