【現地採用】張り切って仕事していたらフィリピン人スタッフが全員辞めた話(中編)

ついに始まった退職ラッシュ。どうなる俺。

この記事の続きです。
【現地採用】張り切って仕事していたらフィリピン人スタッフが全員辞めた話(前編)

リーダーが辞めた事により統率が乱れるかと思いきや、指示系統のトップが実質私に移行していため、混乱はありませんでした。

仕事ができるスーパーガール、ミッシェル

デザイナーである彼女は理解力があり、指示した作業を高い精度で完了できていたため、私はかなり頼りにしていました。性格も柔らかい性格で誰とでも仲良くできる理想的なスタッフでした。

しかし、彼女にもストレスがありました。私が他のスタッフに対して怒っていることです。

ちなみにフィリピンでは人前で注意や叱責はタブーとされています。なので基本的には重要で込み入った話は別室、何回も繰り返されるミスや怠慢については私の席に呼び出して比較的小さな声でこれらを行っていました。

ミッシェルの席は私が頼りにしていることもあり、私から1番近いところに配置しており、将来的にはこの子にここの現場を任せられたなぁなんて甘いことを考えておりました。それが災いして私のスタッフに対する厳しい指摘が聞こえていたのだと思います。

そしてある時、彼女は有給が欲しいと言いました。いつも頑張ってくれているので私は快諾し、是非羽を伸ばしてもらおうと思ったのです。有給は木、金と取得し、土日を合わせて4連休。元気に月曜日から出社してくれるものだと思っておりました。

しかし、月曜の朝、アドミンスタッフにメールがありました。

「疲れたので今日は休みます」

オーマイガー、そりゃないよ。じゃあ、午前中、ゆっくり休んで午後から来なよ。よろしく的なメールをアドミンスタッフから送ってもらったのですが、彼女から返信が来ることがありませんでした。

次の日、出社した彼女から退職の意思を伺いました。理由は上記の私へ対するストレス、また、疲れているのに出社しろと指示されてがっかりしたとのことでした。なるほど、お互いがっかりで痛み分けだね!

残り5名。

真面目だが仕事がめちゃくちゃ遅いケニー

彼女はミッシェルの友だちで、ミッシェルの紹介で入社しました。ミッシェルが辞めたことで一緒に辞めるのでないかと心配しましたが、彼女は続ける意思を持っていて安心しました。

で、彼女の仕事ぶりですが、遅いの一言につきます。ただサボってはいないのです。真面目に集中して取り組むのですが、精度にも問題がありました。私はこれだけ真面目に取り組んでいるのだから、徐々に早くなるだろうと思っていましたが、1ヶ月後、3ヶ月後も彼女の作業スピードが上がることがありませんでした。

それでどうにか解決しようと、なぜ遅くなるのかを本人と話しながら進めていました。方法としては私が「この作業はどのくらいでできる?」と聞いて彼女が自分で完了予定時間を考えます。その時間を申告してもらった後、今度は私自身の完了予定時間を伝えます。もしそこに大きな開きがあれば実際に私が目の前で作業して見せて、私がどのツールをどのように使っているかを直接みせ、その上で彼女にもやってもらい、スピードアップを図ります。

上記のような工程で取り組んでいましたが、どうしても早くならない事に業を煮やした私は彼女に少し厳し目の口調でこのように伝えました。「この作業は何度も既に行っているし、あなたの能力的にも問題がない。どの工程で時間がかかっているのかが私にはわからない。もし自分で思い当たる点があるなら教えて欲しい」。

そうすると彼女は突然泣き出し、私にこう言いました。

「あなたは私が仕事せずにフェイスブックを見ていると思ってるんでしょう!」

その時ばかりは自然と日本語で、いや、思ってねーし。。。と呟いてしまいました。

どうも泣き止む気配がなかったので、女性であるアドミンスタッフを呼び、3人で面談。どうやら私のやり方が彼女に大きなプレッシャーを与えていたらしく、そのストレスがたまり、爆発したとの事でした。私は「あなたは真面目なのであなたに期待していてどうしても一段階上のレベルにいって欲しくてこのような方法を取っていた」と弁解していたのですが、その間、泣きながらも恐ろしい目つきで私を睨みつけていました。どうやら嫌われたようです。

それに気づいた私は、ではどうしたいのですか?と答えが決まりきった質問をし、彼女から即日退職したいとの旨を伺うのでした。

残り4名

番外編:熱い男ジャン

面接の時から彼からウェブサイト制作への情熱を持っている事を言葉の節々感じ取れ、私はかなり好印象を持っていました。しかし彼には経験がなくスキルは低かったのです。通常はスキルがある程度ないと採用しないのですが、彼の熱さに胸を打たれ、まずトレーニングスタッフとして雇い入れ、3ヶ月ほどで正社員するか判断するのはどうだろうかと提案し、彼はそれを受け入れたのでした。

トレーニングが始まってからもとても真面目に取り組み、周りとの協調性も問題なく、わからないところは積極的に聞いて徐々にスキルをあげていきました。いい感じだな、と思っていた1ヶ月後、彼から明日、休みが欲しいとの申告がありました。理由は公的な書類を取得するためとの事でした。私はいろいろ都合があるのもわかるけど、もう少し早く申告する事ができないとこちらのスケジュールがたてられないから、もっと早く申告して欲しいと伝えました。彼は真摯に謝り、次から気をつけると言ってくれました。

次の日、今日も休みたいんですが、との様式美を惜しみなく聞かせてくれて、あえなくトレーニング実習は終了と相成りました。

後編に続きます。